ゴルファーにとっての永遠のテーマである「飛距離をアップさせる方法」について書いていきます。
ドライバーショットでスカッと遠くまで飛ばせたら気持ちいいですよね?僕もあの感覚が大好きで、上手く芯を捉えて飛距離自己ベストを更新した時は、思わず嬉しくなってしまいます。
あなたは実際どれくらい飛ばせますか?多くのアマチュアゴルファーにとってドライバーで300ヤードかっ飛ばすのは1つの目標であり、夢であり、憧れです。
男性に比べると筋力面ではハンデがつく、女性ゴルファーの方も、「打てるものなら250ヤード打ってみたい!」という方が多いです。飛距離を伸ばすのは難しいと感じている人が多い一方で、落ちてしまったと嘆く人も多いです。
「昔は280ヤードも飛んだのに、年齢とともに平均飛距離が落ちた…」という声はよく聴きます。
逆のパターンもあります。
50代からドライバーの飛距離が伸びたという男性や、元々220ヤードしか飛ばなかったドライバーが、なぜかプロを諦めてから270ヤード飛ぶようになった、女子アマチュアゴルファーがいるのをご存知ですか?
飛距離を伸ばす秘密は、この辺りの「ちょっと変わった事例」の中に隠されている可能性が高いです。
僕自身も飛距離を伸ばすことには強いパッションがあって、日々熱心に研究しています。その結果、僕の平均飛距離は、天候やその日のコンディションにも左右されますが大体270ヤードほどです。
これ以上の飛距離を求めるのであれば、シャフトの交換とロフトチェンジが必要とクラフトマンに言われています。僕がこれくらい飛ばせるようになったのはいろんな事例を研究して発見したある「ポイント」のおかげです。
その「ポイント」、たった1つの“ある動作”を変えるだけで10〜15ヤード飛距離が伸びるとしたら…
あなたは興味ありますか?
当然、興味ありますよね。包み隠さず話していきますので、このまま続きを読んで下さい。
今、僕のドライバーのセッティングは、
- シャフト「6S」中調子
- ロフト10.5度、
- スピン量2300rpm
- ヘッドスピード49前後
という感じです。
冬にはシャフト高度を6S、春から秋は7Sに変えて使用しています。
ちゃんと測定してみるといろんなことがわかりました。
ヘッドスピードはあるのにスピン量が抑えられていて、打ち出し角度が17度とが上がりすぎてしまっているので、飛距離がだいぶロスしている状態です。測定器などで測れば色々と改善点は見えてきますが、実は精密なチェックをしなくても大丈夫なんです。
ここでは実際に加齢とともに飛距離を失った僕が、たった1つ、ある動作を変えただけで平均飛距離アップを果たした方法を公開します。
世の中には色んなゴルフ理論がありますが、全てが正しく効果があるわけではありません。
飛距離を伸ばすどころか、逆に落としてしまう、弊害となるスイング理論もたくさんあります。ここで一度、飛距離アップのためには、実際には何が必要なのかを考えてみましょう。
そもそも、飛距離アップに必要なことって?
飛距離アップに必要な要素といえば、だいたい以下のようなものが上がります。
- 体の捻転を使う
- ミート率を上げる
- ハンマー投げのイメージでスイングをする
- レベル・ダウンブローではなく、アッパーブロー
- 体重移動
- 呼吸は止める
- 自分に合ったシャフトやクラブ選択
- ディスタンス系ボールを使う
- スピン量は2,300rpm以下
- ドローボールを打つこと
他にもたくさんポイントはありますが、ゴルフ雑誌などで紹介されているのは、だいたいこのようなテーマです。
しかし、気にするポイントが多すぎて正直、キリがありませんよね?笑
これらのポイントを全てパーフェクトにできたら、毎回300ヤードを安定的に飛ばせるというのであれば、誰でも挑戦します。
しかし、現実にはそうは行きません。
スイングの際に意識するポイントが増えると、どうしてもスイングが不自然になりミート率が落ちたり変な回転がかかって、まっすぐ飛ばなくなってしまうこともあります。
なので、意識するポイントの数はなるべく少ないに越したことはありません。
僕がいろいろ試した結果、飛距離アップに即効性があるテクニックの中で特にオススメなのは2つです。
- 「捻転」や「フェースローテーション」で飛ばす 自身の体を使う方法
- シャフトのしなりやヘッドの重さなどのゴルフクラブのパワーを利用する方法
この2つです。
この2つが噛み合うことによって、間違いなく飛距離は劇的に変化します。正直な話、2つのうち1つを身につけるだけでも、10ヤードはすぐに変わります。
2つ取り入れられれば15から20ヤードは伸びる可能性が濃厚です。ぜひ、早速練習に取り入れてみてください。
自分の体を使い飛距離アップする方法
今すぐに飛距離アップをさせるために必要なことは、主に2つあります。
それは、「フェースローテーション」と「体の捻転」です。
まず、はじめに理解してもらいたいことは、飛距離が伸びないと言うことは、そもそもスイングスピードが遅く、ボールが捕まらないということです。
ボールを遠くに飛ばすには、ボールを捕まえることが必要です。
アマチュアゴルファーで飛距離が出ない方は、基本的に「フェード〜スライス系」の球筋になっている確率が高いです。(右利きの方は、右にボールが曲がるイメージです)
飛距離をぐっと伸ばしていくためには、ドロー系のスピンに切り替える必要があります
ドローボールを打つためには?
ドローボールを打つために必要な事。
それは、「フェースローテーション」です。
聞いたことがある人も多いと思います。
ただ、知識として知っていたとしても、スライスボールが出ているのであれば、フェースローテーションが実際にはできてないと理解しましょう。人によっては「リストターン」と呼ぶ人もいます。まずはこの動きをしっかりと理解することです。
コツは、インパクトの瞬間からフォロースルーにかけて右手が左手を追い抜かすのがポイントです。右手のローテーションができてないければ、関節の動きがスムーズではなくなります。で、結果的に左ひじは開き、不格好なフィニッシュになってしまうでしょう。
スイングプレーンにしっかり乗ったスイングで、リストターンもしっかりとしていると、インパクトから、フォローにかけて左わきが、キュッと閉まったスイングになります。
自分のスイングでこれが出来ているか、まずは確認してみてください。
この時の、注意点として、「左わきや左ひじ」は意識しないことです。あくまでも、右手が左手を追い抜くことだけを意識しましょう。
最初はドアスイング(アウトサイドイン)になってしまうかもしれませんが、それでも大丈夫です。
左わきや、左ひじを意識しすぎると、右肩が前に出てしまい、シャンクが出たりする可能性があるからです。
そして、練習のコツですが、練習に使うクラブは、サンドウェッジやピッチングなどで練習をするとフェースローテーションを体感しやすくなります。
7番アイアンなどに比べるとヘッドに重みがありますので、そこがポイントに鳴ります。
よく、「基本のスイングは7番アイアンで作ろう」などとゴルフ雑誌に書いてありますが、ボールをちゃんと掴んで打つためには、サンドウェッジやピッチングのほうが絶対に良い練習になります。(PWなどで打てるようになったら、7番アイアンなどで練習しましょう)
フェースローテーションができれば、ボールは必然的に「ドロー回転」となり、ランもでますし飛距離が伸びます。
力まずに手首を返すことだけに集中しましょう。力むと上手に手首が返らないので、飛ばすことを意識しないでください。
最初はフックボールになってしまっても大丈夫です。掴まらないより掴まえることを、意識して練習をしてください。
ローテーションの動きを微調整すれば、すぐに治りますし、人間の関節通りに動けば、ボールはドロー回転になるのです。
そして、ローテーションの動きを抑えたボールが「フェードボール」になると理解しましょう。
体の捻転と回転の違い
フェースローテーション、リストターンの動きが理解できたら、次は捻転を覚えましょう。
ここで注意すべきポイントがあります。
「捻転(ねんてん)と回転は違う」ということです。
よく、
「良く体が回ってないから、体を回すことを意識しなさい」と言う人いますが、その意見は、思いっきり無視しましょう。
捻転と回転はそもそも違うものです。
捻転と回転の違いを理解できずに、腰までぐるっと回してしまってる方を、練習場でたくさん見かけます。
その人たちのほとんどは、あまり飛ばせずにストレスが溜まり鬱憤がたまった顔をしています。確かに体を回さないことにはヘッドスピードが上がらないです。なのでボールを遠くに飛ばすことはできません。
が、腰まで回してしまっては「バネ」の動き=「捻転」を作り出すことは不可能です。
この説明でまだピンとこない場合は、捻転を理解する簡単なエクササイズを紹介します。
まず、椅子に座ってアドレスを取り、テイクバックを体だけで回してみてください。これだけです。
実際にやればわかりますが、捻転したスイングはまず90度は曲がりません。もちろん、肩甲骨の柔らかさにもよりますがね。そして捻転したスイングでテイクバックすると、右わき腹から右背中にかけて窮屈さを感じると思います。
少し痛みがあればしっかりと捻転できている証拠です。
右わき腹などに痛みを感じないのであれば、腰が同調して回ってしまっているという事です。その場合は修正しましょう。
体の捻転とは、腰を回すのではなく、上半身だけを回して「ねじれ」を作ることです。
言葉だけだとイメージはつきにくいかもしれませんが決して難しいことではないので、意識的練習に取り入れてみてください。
余談ですが、今年のタイガーウッズは、完全復活間近と言われています。
なぜかと言えば、まさにこの捻転が良くなったからと言われています。
捻転がしっかりとできているので、ドライバーディスタンスも伸びてます。が、昔のように下半身のタメが作れてないようで、そこだけが指摘されてますね。
椅子に座ったエクササイズをやってみて捻転を理解できたのであれば、次は練習場で両膝ついてドライバーを打ってみてください。
体制的には不自然なのですが、体で打つことを覚えられます。この体制だと、リストターンできないとボールはまっすぐに飛びません。逆に、膝つきドライバーでまっすぐ200ヤードくらいバシバシ飛ばしてると、周りから「あの人、うまいな〜」という視線が集まります。
決して恥ずかしい練習方法ではないです。確実にうまくなる練習のコツですし、横峯さくらプロは、昔、足を怪我したときに椅子に座ってドライバーの練習やっていたそうです。
あの練習は実はリハビリを兼ねつつ捻転と腕の振りを意識するといった高度な練習方法だったのです。
ゴルフクラブの性能で飛距離アップする方法
次はクラブの力を最大限に引き出し、飛距離アップする方法について書いていきます。
ゴルフクラブの性能基準にはいろいろな項目がありますが、特に重要なのは「シャフトのしなり」です。
このシャフトのしなりを最大限に活用するのが飛距離アップのためには絶対に必要なのです。
シャフトは硬度がありますが、ただの棒ではありません。しなりを生む素材でできており、このしなりがヘッドスピードを生むのです。
人によってフレックスの違いがありますがそれは、スイングスピードや筋力の違いないのでここでは取り扱いません。
今回はシャフトのしなりを引き出し、飛距離につながることだけを話していきます。シャフトの性能をフル活用するために必要なポイントは、2つあります。
- 確実に覚えたい体重移動(係数励振)
- シャフトの切り返しのタイミング
2つとも似て非なるものなので、それぞれについて説明していきます。
係数励振(パラメーター励振)を知っていますか?小学生の頃、学校や公園のブランコに乗って遊んだことがあると思います。
ブランコの振り幅を大きくする時に、振動に合わせ足を伸縮させたり、重心を上下に移動させていたと思いますが、その動きのイメージのことです。
その動きをゴルフの体重移動と、シャフトの切り返しに活用するのです。
「ブランコの鎖=クラブのシャフト」「ブランコのシート=ヘッド」とイメージしてください。
ブランコに乗って勢い良く前に進んでいる時、鎖よりも後ろシートがあります。前に進みきった時は、鎖よりもシートの方が前に出ていますよね。
つまり、これが「シャフトのしなり」です。ヘッドを後方で我慢させて、シャフトがトップからの切り返しで綺麗な「くの字」になっていれば、シャフトはインパクトにかけて加速を続けるのです。
そのシャフトのしなりをさらに生みだすのが、体重移動です。ゴルフの体重移動オーバーに表現をすれば、右足のつま先から始動し、トップの位置で右の踵(かかとと言うか全体)に乗り、そこから左つま先に重心が移動し、最後に左足の踵で立つという感じです。
「8の字」の動きとなるのですが、アドレスから始動し、右踵に体重が乗り、左足つま先に体重が移動する瞬間にアドレスのトップの位置が一番後ろに来るように意識してください。
その時に、トップが一瞬止まったような感覚になるのが、これが俗に言う「タメ」の感覚です。実際には止まってませんが、止まったような感覚になるのです。
クラブヘッドがトップの位置に来る時には、体重移動は左つま先に移動し始めています。なので、右に空間が作られ、インサイドからクラブを下せるようになるのです。イ・ボミ選手はまさに典型的なこのスイングの使い手です。
止まっているように見えても、下半身リードで動いているので、実際にはフィニッシュするまで、体のどこかは必ず動いています。
ゴルフ始めたて、もしくはアマチュアの方は、「タメを作る=いったん止まる」勘違いしている方が多いので、ここは気を付けてください。
ちょっと回りくどくなったかもしれませんが、ようするに「しなり」を使いこなすためにはブランコと同じで振り子の原理を使い、さらに下半身の体重移動の動きを意識してスピードを加速しましょう、という事です。
まず最初に正しい体重移動を理解し、再現できるようになると、スムーズに飛距離を伸ばしていけます。
オススメの練習方法を1つ紹介します。
ゴルフクラブ持たずに足を肩幅に開いて、右つま先→右かかと→左足つま先→左かかとに、順番に体重を移動させる、というものです。
最初はぎこちなくなるかもしれませんが、1ステップごとにちゃんと意識してってみると動きの流れが掴めるはずです。
体重移動が理解できたら、クラブを持たずに手だけで素振りしてみてください。切り返しの瞬間に左つま先に体重を移動させておけば、必然的に体重が「下に動いてく」動きになります。これがプロの体重移動とスイングです。
ただ、理屈では理解出来ても実際にやるのは大変です。僕たちがこの動きを再現できないのは、この方法を教えるレッスンプロがいない、もしくはちゃんと感覚的に理解してそれを上手に表現して教えられる人が少ないからです。
レッスンプロは、この一連の動きを、ジュニア時代から体で理解しているので、言葉で表現することができる人が少ないのです。
そして、ティーチングプロの教本にもこのテーマについては書いてないという事も、ネックになっているかもしれません。
最後はタイミングを合わせる
リストターンとシャフトの動きを、最大限に生かすための体重移動を理解できれば、後はタイミングを合わせるだけです。
このタイミングを合わせることが、一番難しい部分でもあります。
コツは「ゆっくりと力まず」スイングをすることです。
練習場でビュンビュン風を切って振り回している人よりも、ゆったりとスイングしている方のほうが、結果的にオーバードライブするのは、ゴルフクラブの性能を自分の体に合わせてしっかりと使えているからです。
僕自身、ええかっこをしたくて見栄を張ってXシャフトを使っていた時期もありました。
が、
ボールは上がらない、飛ばない、掴まらない、、、と、散々な目にあいました。
流行りのシャフトは良いものが多いです。いろいろ試していく中で「これだ!」と思えるエース級のシャフトに出会えたりする事もあります。
ただ、今のゴルフクラブの純正シャフトは、かなり研究と検証を重ねて作成されてますので、純正でもかなり良いと僕自身は感じます。
ただ、純正シャフトの場合は、スパイン調整をした方が調子が良くなると個人的には考えています。(スパイン調整は別の記事で書きますね)
それでは、リストターンと体重移動をマスターしコースで羨望の眼差しを集められるくらいぶっ飛ばしまくってくださいね!